TPPとは

政治の問題はわかりにくいことが多いですが、少しずつでも知りたいと思い、今回はTPPについて調べてみました。
 
☆TPPの概要☆
 
TPPとは、日本・米国を中心とした環太平洋地域による経済連携協定(EPA)の略称のこと。 日本は、アベノミクスの政策の一環として2013年7月より正式参加。
2015年10月5日、日本の交渉参加から2年以上を経て大筋合意に至る。これにより5年程度をめどに段階的に関税が撤廃されることが決まりました。世界のGDPの4割を占める巨大経済圏の誕生により、貿易のルールのスタンダードとなることが期待されています。
 
☆TPPのメリット☆
 
関税の撤廃により肉・野菜・果物・乳製品などの輸入食品が安くなる。
関税の引き下げにより貿易の自由化が進み日本製品の輸出額が増大する。
整備・貿易障壁の撤廃により、大手製造業企業にとっては企業内貿易が効率化し、利益が増える。
鎖国状態から脱しグローバル化を加速させることにより、GDPが10年間で2.7兆円増加すると見積もられている。
 
☆TPPのデメリット☆
 
海外の安価な商品が流入することによってデフレを引き起こす可能性がある。
関税の撤廃により米国などから安い農作物が流入し、日本の農業に大きなダメージを与える。
食品添加物・遺伝子組み換え食品・残留農薬などの規制緩和により、食の安全が脅かされる。
医療保険の自由化・混合診療の解禁により、国保制度の圧迫や医療格差が広がりかねない。
 
☆TPPの問題点☆
 
ISDS条項(ISD条項)
海外起業を保護するために内国民待遇が適用される。
これにより当該企業・投資家が損失・不利益を被った場合、国内法を無視して世界銀行傘下の国際投資紛争解決センターに提訴することが可能。
2013年11月6日、訴訟の乱発を防ぐことを条件に合意に至る。
 
☆ラチェット規定☆
 
ラチェット規定とは、一度自由化・規制緩和された条件は当該国の不都合・不利益に関わらず取り消すことができないという制度である。
2013年11月23日、日本を含む参加12カ国により合意に至る。
 
☆TPP離脱に対する訴訟リスク☆
 
TPPのルール上、離脱はいつでも可能とされるが、実際上は海外企業からの莫大な損害賠償請求が予想されTPP離脱は極めて困難と考えられる。
 
 
☆TPP参加国(2015年現在)☆
 
以下の加盟国・交渉国に日本を含めた12カ国で交渉を進めている。
 
TPP加盟国
シンガポール
チリ
ニュージーランド
ブルネイ
 
TPP交渉国
アメリカ(米国)
オーストラリア(豪州)
ベトナム
ペルー
マレーシア
カナダ(2012年11月から参加)
メキシコ(2012年11月から参加)
 
結果的にTPP不参加となった国
中国
韓国
インドネシア
 
今回はTPPの簡単な内容について調べてみましたが、TPPの今後の動向についてはニュース、新聞等で情報を入手し、引き続き考えていくことが大切だと感じました。

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