2017/06/08
妊娠すると、赤ちゃんへの影響を考え今まで通りの食事を続けていいのか気になりますよね。神経質になることはありませんが、中には気を付けないといけないものもありますので、知っておくことが大切です。
妊娠中に口にしてはいけないもの
・アルコール
妊娠中にママが飲んだアルコールは血液を通してそのままお腹の赤ちゃんへ届きます。その結果、流産・死産・胎児性アルコール症候群による先天性疾患など、赤ちゃんに及ぼすリスクが高いため、妊娠がわかった時点ですぐに禁酒しましょう。
最近はノンアルコール飲料も多く販売されていますが、少量のアルコールが含まれている商品もあります。しっかり確認し、必ずアルコール0%のものを選びましょう。
※料理酒は加熱することでアルコール分が飛ぶので使用しても問題ありません。
妊娠中に気を付けたい食べ物
・マグロなどの大型魚
マグロなどの大型の魚や金目鯛などの深海魚類には水銀が含まれています。赤ちゃんは水銀をカラダの外に出すことが出来ないので、ママがマグロなどを大量に食べると赤ちゃんの中枢神経に悪影響を及ぼす可能性があります。良質なタンパク質やDHAが豊富に含まれている魚も多いため、マグロ・メカジキ・金目鯛などは週に1回までを目安にしましょう。
【水銀が比較的多く含まれる代表的な魚】
■マグロ類:本マグロ・ミナミマグロ(インドマグロ)・メバチマグロ・カジキマグロなど
■深海魚類:金目鯛・ムツ・ウスメバル・ユメカサゴなど
さんま・いわし・さばなどは水銀の含有量が少ないので、普通に食べても大丈夫です。
妊娠中はホルモンバランスが変化することで免疫力が下がるため、食中毒にかかりやすくなることがあります。刺身・寿司など生で魚を食べる場合は、食中毒に気を付けましょう。
・ナチュラルチーズ・生ハム
加熱殺菌をしていないナチュラルチーズ(カマンベールチーズ・ブルーチーズなど)・生ハム・スモークサーモンなどには、食中毒を引き起こすトキソプラズマやリステリア菌が付いていることがあります。この菌は妊娠中に感染しやすく、冷蔵庫でも増殖するため注意が必要です。(国内大手メーカーの商品は衛生管理が徹底されているものが多いので、海外や個人で作ったものに注意。)
また、生卵にも同じく食中毒を引き起こすサルモネラ菌が付いていることも。妊娠中は生ものを避け、できるだけ加熱して食べるようにしましょう。
・カフェイン
コーヒー・紅茶・日本茶などに含まれるカフェインは、ママから胎盤を通って赤ちゃんへ届くため、未熟な赤ちゃんのカラダに負担をかけてしまいます。また、それぞれの飲み物に含まれているタンニンという渋み成分が鉄の吸収を妨げるため、ママが貧血になりやすくなることも。
カフェインの適度な摂取はリラックス効果が期待できるので、1日1~2杯程度は飲んでも問題ないと言わていますが、できるだけ摂取は控えて麦茶・ルイボスティー・ゴボウ茶・タンポポ茶などのノンカフェインのものを利用しましょう。
・ビタミンA(動物性由来)
妊娠初期は動物性ビタミンA(レチノール)を多く含むうなぎやレバーなどを食べ過ぎないように注意しましょう。体外に排出されにくいので、赤ちゃんが奇形・先天異常などの障害を持つリスクが高まります。毎日継続的に食べ続けない限り過剰な心配をすることはありませんが、レバーの焼き鳥だと週1本まで、うなぎのかば焼きも週1回までが目安となります。
緑黄色野菜に含まれるβ-カロテンは、体内で必要な分だけビタミンAに変換されるのでたくさん摂っても心配ありません。
・添加物
化学調味料や人口添加物はどのくらいの量でどのような影響があるのか具体的にはわかっていません。ですが、インスタント食品・加工食品・外食などは添加物以外にも塩分・脂質などが多く含まれているものもありますので、できる範囲で食事は手作りを心がけましょう。
「妊娠中は食事の制限が多い」というイメージもあるかもしれませんが、妊娠をきっかけに食生活を見直してみては。赤ちゃんのためを考えて取り組んでみてください。