2016/10/29
「第九」とはベートーヴェン晩年の1824年に完成したベートーヴェン最後の『交響曲第9番ニ短調作品125』の楽曲である。戦後、貧しかった日本のオーケストラは安心して新年を迎えるために臨時収入を得るため第九を演奏した。第九にはオーケストラの他にコーラスも必要なので、出演者の総人数が多くなる。その出演者の知人が客として来たら多くの来場者が期待できた。昭和22年、日本交響楽団は12月に3日連続の、第九コンサートを行い絶賛された。年末に第九を演奏する習慣へと受け継がれた。
第九の特徴は「歓喜の歌」
第九といえば思い浮かぶのは「歓喜の歌」である。歓喜の歌の作詞はフリードリヒ・フォン・シラーが書いた「歓喜に寄す」という詩をベートーヴェンが編集したものである。ベートーヴェンは「おお友よ、このような音ではなく心地よい歓喜に満ちた歌を歌おう」の部分を書き足しただけである。日本では第九は原語のドイツ語か日本語訳詞で歌われている。