2020/11/02
先日、食事に出かけたお店で土瓶蒸しを頂き、早くも秋を感じた私ですが、土瓶蒸しの正しい食べ方をみなさんはご存じですか?昨年土瓶蒸しを頂いた時よりも今年の方が味を楽しむことが出来たので、少しずつ大人の女性になれているような気がして嬉しく思います。(笑)
【1】お猪口に出汁を注ぐ
土瓶蒸しは、松茸やハモなどの具を出汁が入った土瓶で蒸す秋の定番料理。まずは、土瓶の蓋は開けずに、お猪口に出汁を注ぎます。お猪口が土瓶の蓋にかぶさっているケースもあります。スダチは土瓶の脇に置いておきます。
【2】出汁の香りを愉しむ
お猪口に出汁を注いだら、まずは芳醇な香りを楽しみましょう。上品な出汁と松茸の風味が織りなすハーモニーにうっとりしたら、スダチを搾らずにそのままひと口。出汁本来の味を堪能するのが礼儀です。
【3】土瓶にスダチを搾る
土瓶の中にスダチを軽く搾ります。蓋をとる際は、滴が垂れないよう気をつけて、裏返して脇に置きます。器にキズをつけないように慎重に。スダチを搾ったらフタを閉じ、5〜10秒ほど蒸らします。そして再度、出汁を味わって変化を楽しみましょう。スダチはおちょこに絞るのが作法という意見もあるそうですが、土瓶の中で蒸らすことで、スダチの酸味がマイルドになるそうです。
【4】土瓶の中の具材を食べる
ここでようやく具材をいただきます。お猪口を取り皿にしてもOK。まずは、なんといっても松茸から。その後、ハモなど季節の味をバランスよく堪能しましょう。少し食べて、また出汁を飲んでと繰り返していけばOK。お猪口にのせた具材に直接スダチを搾って、味にアクセントをつけてもいいそうです。
【5】食べ終わったら元通りに
食べ終わったら、土瓶を元の状態に戻します。わざわざ蓋を裏返したりしなくてもOK(むしろ、器が傷つくのでNG)。残ったスダチは、蓋の上にのせて、お猪口を被せておけば、見た目もキレイ!
【おまけ】お猪口の出汁にスダチもOK
土瓶の中の出汁の風味をのこしておきたい場合は、お猪口の出汁にスダチを搾ってもOK。
奥の深い和食ですが、まずは「具材そのものの味を堪能する」というのはどの料理にも共通していえますね。